呪術廻戦

呪術廻戦 虎杖悠仁(いたどりゆうじ) 完全解説!声優/能力/強さ/最新話考察

呪術廻戦 虎杖悠仁(いたどりゆうじ)概要/プロフィール

呪術廻戦 虎杖悠仁(いたどりゆうじ)の概要

呪術廻戦の主人公である虎杖悠仁は、呪術高等専門学校の1年生です。
ただ、幼い頃から呪術師として生きてきた訳ではなく、高専入学前に通っていた「杉沢第三高校」にて、「特級呪物・両面宿儺の指」を拾ったことがきっかけで、呪術界へと巻き込まれることになったのです。

宿儺の指に寄せられた呪霊に襲われてしまった虎杖の先輩達。
彼らと、宿儺の指の捜索に赴いていた呪術師・伏黒恵を救う為、呪力を得るべく虎杖は宿儺の指を飲み込みます。
宿儺の指は、取り込めば確実に死に至るほどの猛毒ですが、なんと虎杖には宿儺への耐性があり、宿儺が虎杖に受肉。
虎杖は「両面宿儺の器」、1000年生まれて来なかった逸材だったのです。
この一件を経て、虎杖は高専へと入学するのでした。

呪術廻戦 虎杖悠仁(いたどりゆうじ)のプロフィール

名前虎杖悠仁(いたどりゆうじ)
年齢15歳(高専東京校1年生)
誕生日3月10日
階級1級査定保留中
出身地宮城
身長約173cm(成長中)
体重80㎏(体脂肪率1桁)

虎杖は特徴的な桜色の髪色をしていますが、なんとこれは地毛なんだそうです。
また、体重80㎏に対し、体脂肪率は1桁とのことなので、なかなかに筋肉質な体格をしています。

特級呪物・両面宿儺の指を受肉してからは、目の下に線が入っているのも特徴で、時折宿儺がそこから目を出すようになりました。
渋谷事変後には、顔の真ん中と口の横に傷跡が残っていて、いずれも真人との激闘によって負った傷が跡になったものです。
直前の脹相戦でも顔面に傷を負っている虎杖ですが、その後宿儺に身体を乗っ取られた際に、その傷は治っているようでしたので、真人戦のものと見て間違いないでしょう。

私服が描かれるシーンで必ずパーカーを着ている虎杖。
ですがパーカーが好きというよりは、色々悩んで結局パーカーにしてしまっているんだとか。
ちなみに、高専の制服にもパーカーがカスタムされていますが、なんとこれは五条が勝手に頼んだもの。
とはいえ虎杖本人は、「ま、いいか。気に入ってるし」とのことでした。

虎杖は、趣味にカラオケ、テレビ鑑賞、モノマネを挙げています。
こうして趣味に挙げるだけあり、虎杖はかなりのテレビっ子で小ネタに詳しく、頭脳明晰な伏黒ですら読めなかった、声優「入野自由」の読み方を答えることが出来たり、歌姫が五条に「先輩を敬え!」と言った際にも、虎杖は即座に「イチローがシャンパンシャワーの時に言って有名になった言葉」だと気が付いていました。
ただ、モノマネに関しては、微妙なモノマネレパートリーが多いんだとか。

呪術廻戦 虎杖悠仁(いたどりゆうじ)生い立ち

祖父のお見舞いが日課

母親には会ったことがなく、父親の記憶も薄っすらしかないという虎杖を育てたのは、祖父である虎杖倭助です。
虎杖は入院していた倭助のお見舞いに通うため、類稀なる身体能力を持ちながらも、17時までに帰れる「オカルト研究部」に所属していました。
しかしその倭助は、第1話で肺がんにより亡くなってしまい、最期に虎杖に対し、「オマエは強いから、人を助けろ」「オマエは大勢の人に囲まれて死ね」と遺言を遺しており、この言葉は虎杖が呪術師として生きていく上で、非常に大切な指針となっています。

出生に隠された謎

虎杖の両親について、ずっと謎に包まれたままでしたが、渋谷事変を経て新情報が判明します。

そのきっかけとなったのは、呪胎九相図の受肉体・脹相が、突然自らを「虎杖のお兄ちゃん」だと主張し始めた事に始まります。
この直前に脹相は、虎杖に迫る”死”を強烈に感じ取る、という現象を経験していました。
脹相は術式の影響で、血の繋がった弟達の異変を感じ取ることができるのですが、それが虎杖に対しても起きたということは、虎杖も血縁関係にある筈だと判断していたのです。
更に偽夏油の中身について、脹相の母と、その母を孕ませていた呪霊との間に血を混ぜていた、加茂憲倫という術師であると暴いた脹相。
その加茂憲倫が、体を転々として生き永らえている事実がある以上、虎杖の親も、同様に体を乗っ取られた人物である可能性を考えたのでした。
その後、正確には、偽夏油の中身は羂索という別の術師であり、加茂憲倫も羂索に体を乗っ取られた被害者であると明らかになっています。

兄を名乗られ困惑する虎杖に、脹相は問いかけました。
「思い出せ、あったハズだ。オマエの父の額にも、縫い目が」と。
加茂憲倫の額に縫い目があったことを思い出した脹相。
そしてその縫い目は、偽夏油の額にあったものと一致していることにも気付いていました。
これは羂索の術式の縛りであり、いわば羂索に肉体を乗っ取られている者の証となるものなのです。
虎杖が乙骨との戦闘に敗れ、気を失っていた間見たとある夢に、脹相の問いかけに対する答えともいえるシーンが描かれています。
その夢とは、虎杖にそっくりな男性・仁が、赤ちゃんだった頃の虎杖を抱っこしている場面から始まります。
そこに現れた倭助が「あの女だけはやめておけ。死ぬぞ」と詰め寄っており、更に「オマエが子供を欲しがっていたことも、香織との間にそれが叶わなかったことも知ってる」「だが香織が死んだのは」そこまで言いかけた時、「お義父さん、なんの話ですか?」そう言って倭助の言葉を遮るようにしてショートヘアの女性が登場。
そしてなんとその女性の額には、縫い目が描かれていました。
そのタイミングで虎杖は目を覚ましています。

ここまでの話をまとめると、

  • ①虎杖の親は羂索に肉体を乗っ取られていた
  • ②乗っ取られていたのは虎杖の母親と思われる
  • ③母親は、倭助が言っていた”あの女”と同一人物の可能性がある

という事が分かると思います。
③に関しては、額に縫い目のある女性の肉体は”香織”のもので、羂索が”香織”を殺し、肉体を乗っ取っている現在の姿を、倭助が”あの女”と表現しているとする説も浮上しています。

まだまだ謎の多い部分ではありますが、少なくとも、虎杖の親の中身が羂索である可能性は非常に高いと言えるでしょう。

呪術廻戦 虎杖悠仁(いたどりゆうじ)人物像・エピソード

屈託のない善人

高専東京校の2年生・パンダに「ありゃ善人。術師には珍しい根明だ」なんて表現されていた虎杖。
そんな虎杖の、優しい人柄が伺えるエピソードをご紹介いたします。

虎杖が、映画館で真人が3人の高校生を殺害した事件の任務に、七海と共にあたっていた時のこと。
虎杖は、その映画館に居合わせていた少年・吉野順平の聞き取り調査を任されます。
その調査方法とは、まず一度蠅頭に順平を襲わせ、その反応如何で術師かどうか見極めて、こちらの対応を決める、というもの。
この作戦を聞いた虎杖は「なんか自作自演みたいで気が乗らないなぁ」と呟いていました。
結果的に、順平の担任である外村が、順平の家の前にいたことでこの作戦は失敗。
虎杖は、その外村のズボンを脱がして持ち去ってしまうという、何とも平和な方法で外村を巻き、順平と2人で話せる状況を作り出します。
その際順平が、「僕だけ引っ張って行けばよかったんじゃ…」と素朴な質問をぶつけると、「でもオマエ、アイツ嫌いだろ」「嫌いな奴にいつまでも家の前いてほしくねーだろ」と回答。
順平は、学校で酷いいじめを受けており、不登校となっている状態でしたが、肝心の外村はその事実に気付いておらず、それどころかいじめっ子達と順平が、仲が良いと勘違いしているような状態でした。
虎杖にとっては何の気なしのさり気ない行動でしたが、順平は静かに目を見開いており、虎杖のあとに素直について行くことを決めています。

この時順平は、真人に心酔していたため、虎杖に事件について聞かれても「何も見ていない」と真人を庇って噓を付きます。
しかし、その言葉を微塵も疑わず、「じゃあもう聞くことねぇや!」と言う虎杖。
更にその後、虎杖が順平の趣味である映画の話を振ったことで2人はすっかり意気投合。
虎杖が「今度オススメあったら連れてってよ」と言うと、順平はピシッと固まってしまいました。
いじめられて心を閉ざしていた順平にとって、当然のように友達として扱われること自体、衝撃的な出来事だったのです。
順平はこういった虎杖の屈託のない優しさに触れたことで、徐々に心を開いていき、最終的には、心に決めていたいじめっ子への復讐もやめようと、一度改心しています。

呪術廻戦 虎杖悠仁(いたどりゆうじ)の関係者

伏黒恵

高専東京校1年生で、虎杖の同級生です。
冒頭でも少し触れましたが、第1話で伏黒は、行方不明になった宿儺の指を捜索する任務にあたっており、その宿儺の指を拾った虎杖と出会います。
そして虎杖は、呪霊から伏黒や先輩達を守るために宿儺の指を飲み込み、その結果宿儺が虎杖に受肉。
この時、まさか虎杖が宿儺を制御出来ると思っていなかった伏黒は、呪術規定に基づき、虎杖ごと宿儺を祓おうとしますが、そこに五条悟が現れ、肉体の主導権が虎杖にあること、更に虎杖が、宿儺を抑え込むことが出来ると判明します。
しかし、例え宿儺の器だったとしても、呪術規定に則れば虎杖は紛れもない死刑対象です。
そこで伏黒は五条に、「でも、死なせたくありません」と伝え、「私情?」と問われると、「私情です。何とかして下さい」と頼み込み、虎杖を救いました。
この時伏黒は、宿儺を宿した虎杖を生かすことが、例え危険が伴うことであったとしても、虎杖のような善人が死ぬのを見たくなかったのだ、と振り返っています。

こうしてお互いを救い合った2人の絆の深さは計り知れず、その後高専にやって来た釘崎野薔薇も含め、唯一無二の親友であり、お互いの為に命を懸け合えるような、かけがえのない関係を構築していくこととなります。

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五条悟

高専東京校で教師を務めており、現代最強と言われている特級呪術師です。
御三家の1つ・五条家の当主である上に、その圧倒的な実力から「五条パワー」で呪術界上層部をねじ伏せ、我儘を突き通すこともしばしば。
その一つが虎杖に、死刑執行猶予を設けた一件です。
宿儺を取り込んだことで、秘匿死刑が決定した虎杖。
ですが五条は、伏黒に「何とかして下さい」と頼まれていたこともあり、虎杖が死ねば、中の宿儺も死ぬという事を逆手に取り、「全ての指を取り込んでから、死刑を執行すればよいのではないか」と提議。
いわば無期限の執行猶予を取り付けてくれたのです。
また、五条は「腐った呪術界に変革を起こす」ことを夢として掲げており、その為に強く聡い仲間を育てるため、教師になったという経緯があります。
虎杖は、いつか自分に並ぶ優秀な呪術師になると見込んでおり、その後もずっと目を掛けています。

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東堂葵

高専京都校の3年生で、非術師の家庭に生まれながら、在学中に1級にまで上り詰めた”ハイセンスゴリラ”です。
実力は申し分ないのですが、少々癖のある性格で、相手が骨のある奴かどうかを見定める際には必ず「どんな女がタイプだ?」という質問をします。
突拍子もないタイミングで聞いてくるので、聞かれた側はもれなく戸惑っており、虎杖もその内の1人。
ですが虎杖がタイプについて、「ケツとタッパのデカい女の子…かなぁ」と答えた所、なんと東堂のタイプと完全に一致。
直後、東堂の脳内には、虎杖と親友として過ごした「存在しない記憶」が溢れ出し、それ以降、虎杖を「ブラザー」、「マイベストフレンド」と呼び始め、周りが呆れるほど、全身で虎杖への友愛を爆発させるようになります。
そのエピソードだけ取ると単なる狂人のようですが、東堂はその後実際に、虎杖を全力で導き、命懸けで守ってくれる、虎杖にとっての恩人となるのです。

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両面宿儺

呪いの王と呼ばれる、1000年前に実在した術師です。
死後、宿儺の全20本の指は特級呪物と化しており、それが虎杖に受肉したことで、宿儺は現代に復活することとなりました。

宿儺は虎杖と、とある縛りを結んでいます。
その内容とは、
①宿儺が「契闊」と唱えたら、1分間体を明け渡すこと
②その間、宿儺は誰も殺さないし傷つけないこと
③この約束を、虎杖は忘れること
です。
この縛りによる宿儺の目的は不明ですが、邪悪な宿儺の考えることですから、虎杖にメリットのあるものではないはずです。
となると、虎杖が身体を明け渡した1分の間に、他人を誰も傷付けることなく、肉体を永劫乗っ取ることが出来るような計画があるのではないか、等と考察されています。
また、虎杖にこの縛りを忘れさせたのは、五条など他の術師に話され、宿儺の目的を妨害されることを防ぐためだと考えられます。

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呪術廻戦 虎杖悠仁(いたどりゆうじ)の能力

宿儺を取り込むまで、呪いが見えていなかった虎杖に、生得術式はありません。
その為、人並外れた身体能力を生かし、拳に呪力を籠めて戦う肉弾戦を得意としています。
例え術式がなくともその実力は非常に高く、虎杖は現在、1級に推薦されています。

逕庭拳

虎杖の呪力操作が未熟だったことと、瞬発力が高すぎたために、通常ではありえない「呪力の流れが遅れる」という現象を敢えて武器とした、虎杖独自のトリッキーな技です。
逕庭拳を食らった対象は、拳が当たったと認識した直後、遅れてやってきた呪力を時間差でぶつけられ、”二重の衝撃”を受けることとなります。
ただ東堂は、所詮悪癖から生まれた技であり、逕庭拳では特級には通じないとして、虎杖の呪力操作の精度が上がるよう全力で導きました。
それと引き換えに一度失われた逕庭拳でしたが、渋谷事変での脹相戦で再発。
それから虎杖は逕庭拳をモノにし、自分の意志で、呪力を時間差でぶつけられるようになりました。

黒閃

打撃との誤差、0.000001秒以内に呪力が衝突した際に生じる空間の歪み、呪力が黒く光る現象のことで、威力は通常の2.5乗にもなり、黒閃を経験した者とそうでない者とでは、呪力の核心との距離に、天と地ほどの差が生まれるとも言われています。
虎杖は、東堂による熱心な指導により、この黒閃を会得。
交流会を襲撃した未登録の特級呪霊・花御相手に4連続でキメており、七海建人の持つ黒閃連続発生記録に並びました。

呪術廻戦 虎杖悠仁(いたどりゆうじ)の現在の立ち位置 2021年9月時点

渋谷事変

羂索らによって五条が封印され、東京が壊滅状態にまで追い込まれた渋谷事変。
最中、虎杖は一時的に宿儺に体を乗っ取られ、その間に宿儺が大量殺人を敢行。
虎杖は涙を流し、自分自身に対して「死ねよ」と言う程、自分を責めて苦しみましたが、それでも、宿儺が殺した以上に人を助けなくてはと立ち上がりました。
しかし、その後真人によって、親友である釘崎や、恩人の七海を目の前で殺されたことにより、心が崩壊。
「俺はもう俺を許せない」と蹲ってしまいます。
しかし、そこに虎杖の”ブラザー”、東堂が駆けつけ、七海も釘崎も、あらゆる仲間全員で呪術師なのであり、自分たちが生きている限り、死んでいった仲間達が真に敗北することはないということ、そしてそんな仲間達から何を託されたのかと、虎杖に問うのでした。
そして虎杖は、七海が最期に遺した「後は頼みます」という言葉を思い返し、再び立ち上がって真人へと向かって行きました。
東堂と協力し、真人を追い詰めた虎杖。
しかしそこに羂索が現れ、真人は吸収された上、五条奪還も叶わず、東京には羂索が放った大量の呪霊が街に溢れかえるという最悪の事態に。
また、五条が封印されたことで虎杖の死刑執行猶予が取り消され、死刑執行が決定してしまいます。
加えてその執行人を、海外から戻ってきた乙骨が務める事も決まり、読者は震撼しました。
しかし、実はそれも虎杖を救う為の乙骨の芝居であり、乙骨は虎杖の心臓を刺して一度本当に殺し、直後に反転術式によって虎杖の心臓を一気に治し、蘇生させるのでした。
五条から虎杖を託されていた乙骨は、こうして表向きは死んだことにしておくことで、呪術界上層部から虎杖を守ってくれたのです。

窮地は免れましたが、宿儺による大量殺人を自分の責任だと捉えている虎杖は、自分が本当に生きていていいのか迷っていました。
そこに現れたのが伏黒です。
伏黒は、宿儺のしたことは虎杖のせいではなく、”俺達のせい”だと言い、その罪を共に背負う覚悟を伝え、これからは「ただひたすらに人を助けるべき」であると言います。
ですが虎杖は、以前伏黒が言っていた「自分が助けた人間が、将来人を殺したらどうする」という言葉から、「伏黒が助けた自分が人を殺した」という事実がある限り、自分が隣にいる事で伏黒はずっと苦しむことになる、と考えており、伏黒の言葉に頷くことが出来ません。
そんな虎杖に伏黒は「まずは俺を助けろ、虎杖」と一言。
羂索が仕組んだ、呪術を与えられた者同士の殺し合い「死滅回游」。
これに伏黒の姉・津美紀が巻き込まれており、津美紀を救うには虎杖の力が必要だと、そう伝えるのでした。
八十八橋の任務の時には、虎杖や釘崎を巻き込まぬよう、2人には何も話さず1人で解決しようとしていた伏黒。
虎杖が「せめて頼れよ。友達だろ」と声を掛け、3人で戦いを挑みに行ったのです。
2人を頼ることが出来なかった伏黒の、「俺を助けろ」という言葉。
これを聞いた虎杖は、伏黒達とともに、死滅回游平定に向けて乗り出すことを決めるのでした。

呪術廻戦 虎杖悠仁(いたどりゆうじ)の最新状況 2021年9月時点

死滅回游の平定に向けて

真希達と相談した結果、虎杖は伏黒と共に、高専東京校3年・秤金次を説得し、死滅回游の平定に駆り出す役割を担うことに。
とにかく人手が足りない今、死滅回游を平定するには、乙骨が「ノッてる時は僕より強いよ」と発言するほどの実力者である秤の協力は、必須条件なのでした。

その秤はというと、保守派と揉めた為に現在停学中で、更には、術師同士を戦わせて、その勝敗を非術師に賭けさせるという、思い切り呪術規定に抵触する「賭け試合」の胴元をしているとのこと。
伏黒は、高専関係者だとバレれば、その時点で逃げられてしまう可能性を危惧し、身分を隠した上で、秤との接触を試みます。
虎杖は試合の参加者として表から、伏黒は潜入する形で機を伺うことに。
虎杖の戦闘を見ていた秤は、「魅せる戦い方」をした虎杖に心を突き動かされ、虎杖を呼び出すことに。
絶好の交渉チャンスを得た虎杖でしたが、伏黒曰く、「噓をつくという発想が出にくいタイプ」であり、交渉が不向きな素直な性格の持ち主。
秤にカマをかけられ、高専関係者だとバレてしまい、交渉どころか、秤から猛攻を仕掛けれてしまう虎杖。
ですが虎杖は、これは秤に認めて貰う為の試練だと捉え、全ての攻撃を避けることなく受け止めます。
そして自分は、術師が呪いを祓うための部品にすぎず、その役割を果たすために秤が必要だというのなら、秤が首を縦に振るまで付き纏い続けるのだと、秤の目を真っ直ぐに捉えて伝えます。
その「熱」を感じ取った秤は、虎杖の話を聞き入れ、死滅回游の平定に協力すると約束してくれるのでした。

直後、虎杖の前に現れた、死滅回游のプレイヤーにつく式神・コガネ。
コガネから得た情報から、得点を100点以上持っていて、ルール追加をする気が無い人間を伸して、津美紀が回遊を抜けられるような”穴”を生むルール追加を行う、という明確な作戦を立てた虎杖と伏黒。
秤達と共に、いよいよ動き出すのでした。

呪術廻戦 虎杖悠仁(いたどりゆうじ)の考察

存在しない記憶について

虎杖と過ごした、あるはずのない「存在しない記憶」が、対象の脳内に溢れ出す現象です。
一度目は東堂に対し、女の好みが一致した時に発生し、この時は単なるギャグであるかと思われていましたが、渋谷事変では脹相に対し、虎杖との血縁関係が判明した時にも発生。
このことから、読者の間では、虎杖の能力ではないか、と考察されてきました。
しかし、TV番組「漫道コバヤシ」に芥見先生が出演された際に、このような考察を全て覆す発言がなされましたのです。
その発言とは、「存在しない記憶は虎杖の能力ではない」、「東堂と脹相は、それぞれ違う理由で記憶をフラッシュバックさせている」というもの。
この言葉を本編の内容と照合すると、東堂と脹相は、女の好みの一致や、血縁関係の判明という衝撃により、忘れていた筈の記憶をフラッシュバックさせた、ということになります。
ということは、脹相と虎杖が兄弟であるというのは、どうやら事実である可能性が高いのでともかく、東堂と虎杖が親友だったというのも、事実だったということとなるのでしょうか。
そうであれば、何故そんな大切なことをお互いに忘れてしまっているのか、非常に気になるポイントです。
羂索が美々子と菜々子に対し「君たちの頭まで空っぽにした覚えはないんだがね」と意味深な発言をしていた事や、初登場時の脹相が、頭に包帯を巻いていた違和感から、羂索は記憶を消す能力を持っていて、脹相はその術式を施されており、包帯はその傷を手当てしたものではないか、とも考察されています。
もし羂索にそのような能力があるのだとすれば、虎杖や腸相、東堂らの記憶を都合よく操作している可能性も浮上してきます。
真相は未だ不明ですが、いつかこの謎が解き明かされる展開が来ることを、心から期待してしまいます。

呪術廻戦 キャラ解説(ネタバレ注意)