呪術廻戦

呪術廻戦 菜々子/美々子(ミミナナ)| 夏油を慕う双子の女子高生 生い立ち/能力/死亡時の状況 完全解説!

呪術廻戦 菜々子/美々子概要/プロフィール

呪術廻戦 菜々子/美々子の概要

夏油一派の双子の姉妹です。
常に2人セットで行動しており、ファンからは「ミミナナ」の愛称で親しまれています。
生まれ育った村で非術師から虐待されていましたが、任務で村を訪れた夏油に救出されました。
それ以降は夏油を「夏油様」と呼び、慕っています。
名前の由来は、恐らく映画「着信アリ」に登場する「水沼美々子・菜々子」という義理の姉妹から来ているのではないか、と言われています。

呪術廻戦 菜々子/美々子のプロフィール

名前枷場美々子、枷場菜々子
年齢享年15~16歳(およそ1年前の0巻の時点で15歳であると判明)
誕生日不明
出身地不明

金髪で瞳の色が明るいのが菜々子で、黒髪で瞳の色が暗く、ぬいぐるみを抱っこしているのが美々子です。
芥見先生曰く、「オタクに好かれそうなのと、オタクに避けられそうなの」とのことなので、恐らくオタクに好かれそうなのが美々子で、避けられそうなのが菜々子だと思われます。

呪術廻戦 菜々子/美々子生い立ち

非術師に迫害されていた

二人は地図にも載っていないような田舎の村の出身。
そこでは術師という存在は疎まれていたようで、美々子達や2人の親も、術師というだけで酷い扱いを受けていました。
その村で”神隠し”、”変死”事件が発生。
原因となった呪霊の討伐任務に夏油が訪れると、村人はまだ幼い2人にその罪を擦り付けて監禁し、虐待していることが判明します。
夏油がいくら説明しても、村人は「この2人が一連の事件の原因でしょう?」「この2人は頭がおかしい。不思議な力で村人を度々襲うのです」と、聞く耳を持ちません。
挙句、2人が少しでも反論しようとすれば「黙りなさい化け物め」「あなたたちの親もそうだった。やはり赤子の内に殺しておくべきだった」などという始末。
もう彼らの言葉は、夏油には人間の言葉として耳に届いてはおらず、夏油はその後村の非術師を皆殺しにして、2人を救出しています。
夏油は元々「呪術は非術師を守るためにある」と考えていましたが、守るべきとしていた非術師の醜悪を見たことで、術師が何のために命がけで戦っているのかを見失いつつある状態でした。
そんな中で、非術師から言い掛かりを付けられ、濡れ衣を着せられ、虐待されていた幼い2人を見たことで、「非術師(猿)は嫌い」「非術師を皆殺しにして術師だけの世界を作る」という思想が固まったのです。

呪術廻戦 菜々子/美々子の人物像・エピソード

今時の女子高生

村中から虐待されていた辛い過去を背負う2人ですが、現在は至って普通の、今時の女子高生そのもの。
夏油が高専に、百鬼夜行を行うと宣戦布告するという緊迫した場面でも、菜々子はスマホを見ながら「あー!夏油様、お店閉まっちゃう!」と割って入っており、夏油も「彼女たちが竹下通りのクレープを食べたいと聞かなくてね」と笑い、去って行きました。
原宿やクレープに対する憧れがある様子は、今時の女子高生そのもですよね。
2人と同じく田舎の村出身で、原宿が大好きな釘崎と似通った部分があるように感じます。
また、2人は言葉遣いも若者らしいもので、特に菜々子は、10歳近く年上の伊地知に対し「アイツゲロムカつかねぇ?」などとも言っています。
この時2人は、百鬼夜行中で夏油の指示とはいえ、補助監督を複数人殺害しており、伊地知が「まだ子供じゃないですか。今ならまだ引き返せます。善悪の区別もついていないでしょう」と言ったところ、「カッチ~ン」と怒っていました。
伊地知のこの言葉は、もちろん子供を舐めているわけではなく、守るべき対象として見ているからこそのもでしたが、当人にその真意が伝わらないのも無理はありません。
その後、夏油一派内で言い争いになった際、菅田真奈美から「いい加減大人になりなさい、菜々子」と言われた時も、菜々子は「それを言い出したら終わりだろうが!」と、攻撃しようとしていました。
大人、子供、と区切られることが琴線なのかもしれません。

呪術廻戦 菜々子/美々子の関係者

夏油傑

村で迫害されていた2人を助け出し、それからずっと育ててくれたのが夏油であり、芥見先生は「夏油パパ」と呼んでいました。
命の恩人であり、育ての親でもある夏油のことが2人は大好きで、夏油の髪をとかしてみたり、夏油の腰掛ける椅子にもたれて眠ってみたりと懐いており、その上で崇拝しています。
「非術師を皆殺しにして、術師だけの世界を作る」ことを目標に据えている夏油。
かなり偏った思想ではありますが、2人は「夏油様が言えば黒も白だし、白も黒なんだよ」「私達はあの人が見据える世界を信じてる」と語っており、夏油が理想とする世界を作るためならば、人を殺すことも厭わない姿勢を見せました。

夏油は高専から離反後、衣食住を出来るだけ非術師が関わらない範囲で済ませていましたが、それを美々子達家族にまで促すことはしていませんでした。
百鬼夜行直前、竹下通りのクレープを食べたがって連れて行った際も、2人に勧められた分だけはクレープを食べたそうです。
美々子達に対する夏油の優しさが伺えます。

呪術廻戦 菜々子/美々子の能力

美々子「吊るす術式」

いつも抱っこしているてるてる坊主のぬいぐるみを使用する術式で、このぬいぐるみに行ったことが、そのまま対象にも反映されます。
美々子は縄を使ってぬいぐるみの首を吊すことで、対象も首吊り状態にして殺害する戦法をとっており、百鬼夜行で美々子と菜々子の前に伊地知が立ちはだかった際には「吊るす?菜々子」と発言していました。

菜々子「スマートフォンを使った術式」

詳細は分かっていませんが、スマートフォンのカメラで対象を撮影し、その被写体に何らかの影響を与えることが術式です。
攻撃のみならず防御にも応用できるようで、漏瑚から攻撃されそうになった際に、ギリギリで美々子との自撮りに成功し、生き延びていました。
攻撃時はアウトカメラで、防御時はインカメラ撮影しています。
ちなみに武器となっているスマホですが、うさぎの耳がついた可愛いスマホケースに入っています。

対照的な2人の術式

死滅回游編で、呪術界の保守派は「ニューテクと絡む術式を嫌っている」ことが明らかになりました。
そして反対に、釘崎の五寸釘と藁人形を使う「芻霊呪法」の様な「呪術らしい呪術」を好んでいるとのこと。
菜々子のスマホを使った術式は明らかにニューテクと絡む術式ですが、美々子の術式はどちらかといえば「呪術らしい呪術」なので、対照的な術式といえます。

呪術廻戦 菜々子/美々子の現在の立ち位置 2021年11月時点

夏油の肉体奪還のために

百鬼夜行で乙骨に敗れた夏油。
トドメを刺したのは、たった一人の親友である五条でした。
このことについて2人は、夏油を殺した五条のことは「一生許さない」としつつも、「でもね、これでもいいとも思ったの。だって五条悟は、夏油様のたった一人の親友だから」と語っており、夏油の意志をどこまでも尊重していました。
しかし、夏油の死後、その肉体を乗っ取った羂索は違います。
夏油の肉体を好き勝手して悪用する羂索に対しては「地獄に落ちろ」と強く恨んでいました。
その思いから、夏油一派とも分裂。
祢木利久や菅田真奈美は、目的はどうあれ、羂索の行動によって五条が行動不能になり、世が混沌に堕ちれば、強者であることが生存の必要条件となり、非術師が淘汰され、結果的に夏油の望んだ世界になる、と考えて、それこそが「夏油の意志を継ぐこと」だと語ります。
しかし美々子達は、それ以前に「大好きな人の肉体をゾンビみてぇに弄ばれて黙ってられるかって言ってんだよ」「夏油様の物語は終わったんだ。もう誰にも汚させない」と強く反論。
戦闘になりかかりますが、ラルゥが「傑ちゃんが一番望んでいないのは、私たちが傷つけ合うことよ」「ここでお別れしましょ。各々やりたいようにやりなさい」とその場を制したため、争うことをやめて別行動することとなりました。
その後美々子達は、「夏油の肉体を返してもらう」という約束の元、羂索に協力しています。

呪術廻戦 菜々子/美々子の最新の状況 2021年11月時点

渋谷事変で迎えた凄惨な最期

夏油の肉体奪還のために、「非術師を落とし続けた」という2人。
しかし、いざ五条封印が叶い、2人が「約束通り夏油様の肉体を返せ」「夏油様をこれ以上弄ぶな」と迫ると、羂索はそれに応じる気はさらさらなく、「次術師と約束をするときは、”縛り”であることを明確にするんだな」と言ってのけました。

美々子と菜々子はどうやら騙されていたようです。
とはいえ、そのまま戦闘したとしても勝てる相手ではありません。

そこで2人は、虎杖に宿儺の指を無理矢理飲ませて、宿儺を呼び起こすことに。
宿儺の力を借りて、羂索を殺そうと考えたのです。

宿儺の指が解放された気配を察知した漏瑚が駆け付け、漏瑚の炎で燃やされた2人でしたが、菜々子の術式によってなんとか命を繋げます。
そして、美々子達が飲ませた分に加えて、漏瑚によって大量の指を飲まされた虎杖。

対応が追い付かず、一時的に宿儺に肉体の主導権が移ります。
宿儺の持つ圧倒的な邪悪さに、気圧される3人でしたが、宿儺は「指の礼」として、話を聞いてやる、と言い出します。

そこで美々子達は、地面に着く程頭を下げて「羂索を殺して下さい。夏油様を解放して下さい」と懇願。
もしその願いを叶えてくれるのであれば、もう一本の指の在り処を伝える、とも申し出ました。

対する宿儺は「面を上げろ」と一言。
願いを聞いてくれるのかと思いきや、次の瞬間、美々子の体は消し飛びました。
美々子達の願いは、宿儺にとっては「不愉快な指図」に過ぎなかったのです。

美々子を殺されたことで激昂した菜々子は、すぐさまスマホを構えて宿儺に攻撃しようとしますが、構えると同時に全身を切り刻まれ、死亡しました。
宿儺によって、一瞬で肉塊へと変わってしまった美々子と菜々子。
2人が迎えた最期は、あまりにも凄惨なものでした。

菜々子/美々子についての考察

第1話に美々子と菜々子が登場していた説

渋谷事変後に羂索が起こした未曾有の呪術テロ・死滅回游。
そのプレイヤーとなるのは、
①結界内に侵入した者
②羂索が過去に契約した呪物を取り込ませた者
③羂索によって脳を術師の形に整えられ、呪術を与えられた者

です。

しかし虎杖が、結界内に侵入していないにも関わらず、何故か既にプレイヤーとしてカウントされていました。
唯一思い当たるのは宿儺。

宿儺の指を飲み込んだことで、②の条件を満たし、プレイヤーとしてカウントされたのか、と虎杖は考えましたが、恵が「宿儺の指はオマエの意志で取り込んだろ」「俺が証人だ」と返します。

恵の言う通り虎杖は自分の意志で宿儺の指を飲み込んだもの、と読者も思っていましたが、強制的に死滅回游のプレイヤーになっているという事実があり、その理由として考えられるのはやはり、「宿儺も過去に羂索と契約していて、その宿儺の指を、羂索が虎杖に取り込ませたから」です。

そこで思い出されるのが、第1話にて、恵や五条の認識では「百葉箱に隠してある」筈の宿儺の指を、虎杖が「拾った」と言っていたことです。
百葉箱に入っていたものを持ち帰ったことを「拾った」とは表現しないですよね。

ということは、誰かが故意に虎杖が宿儺の指を拾うように仕向けた可能性が考えられます。

もしそうであれば、先ほど述べた状況から考えても羂索サイドの人間であり、そしてそれは美々子と菜々子ではないか、と言われているのです。

その根拠は第1話で、虎杖が陸上部顧問・高木と砲丸投げで勝負をしたシーンにあります。

虎杖が砲丸をピッチャー投げしたコマをよく見ると、右端のギャラリーの中に、美々子と菜々子と思わしき、金髪と黒髪の女子高生2人が描かれているのです。

小さく描かれているのですが、2人共、他の杉沢第三高校の女子生徒とは異なる制服を着用しており、髪型などは美々子と菜々子と酷似しています。
もしこれが本当に美々子と菜々子であれば、2人がこの場にいた理由は、「羂索からの指示で、虎杖に宿儺の指を取り込ませるため」としか考えられないですよね。

そうであるとすると、やはり宿儺の指は2人によって「取り込ませされた」ものとカウントされ、虎杖が死滅回游のプレイヤーになっていたことも辻褄が合います。
夏油の肉体を奪い返すため、羂索に協力し「非術師を落とし続けた」という2人。
「落とす」という言葉が何を指しているのかはっきりは分かりませんが、「呪物を取り込ませること」を「落とす」と表現していたのかもしれません。

呪術廻戦 キャラ解説(ネタバレ注意)