呪術廻戦

呪術廻戦 夏油傑(げとうすぐる)完全解説!正体は?/死亡した状況は?/能力/強さ/最新話考察

概要/プロフィール

呪術廻戦 夏油傑(げとうすぐる)の概要

4人しかいない特級の名を冠する人物で、五条のたった一人の親友です。
「呪術は非術師を守るためにある」という尊い信念を持っており、高専生時代の夏油と五条は、自他共に認める「最強の2人」でした。
しかし、悲劇が重なりこの信念を大きく揺さぶられた夏油は、100人以上の非術師を殺害し、高専を離反。
「非術師を皆殺しにして、術師だけの世界を創る」と謳う、呪詛師となりました。

呪術廻戦 夏油傑(げとうすぐる)のプロフィール

名前 夏油傑(げとうすぐる)
年齢 享年26歳
誕生日 2月3日
出身地 不明
身長 約185㎝~190㎝(190㎝以上ある五条より少し低い位)
体重 不明
等級 特級呪術師
好きな食べ物 ざる蕎麦
苦手な食べ物 無し
ストレス 呪霊を取り込むこと

夏油は切れ長の瞳が印象的な、さっぱりとした顔立ちの男前です。
作中の男性キャラの中で一番モテるのも、夏油なんだとか。
同じ男前でも、大きな瞳と白銀の髪色を持つ甘いマスクの五条と、キリッとしたタイプの夏油は、対照的な容貌と言えます。
長めに伸ばした黒髪は、高専在学中は1つ結びに、離反後はハーフアップにまとめられていて変化しているのですが、一筋だけ垂らした特徴的な前髪はそのままでした。
ちなみに五条の夏油に対する第一印象は「前髪」とのことです。

呪術廻戦 夏油傑(げとうすぐる)の生い立ち

非術師の家庭

夏油が高専に入学する以前の話などは特に明かされていませんが、「呪霊操術」という高等術式を持ちながらも、非術師の家庭に生まれていた可能性が高いです。
その理由は、高専への入学方法が「スカウト」であることや、呪詛師となって以降、「非術師を皆殺しにする」という思想を抱いた夏油が、「親だけ特別というわけにはいかないだろ」と、両親を手にかけた事などが挙げられます。

常識人で優等生

高専生時代の夏油は「”弱者生存”こそが社会のあるべき姿」「呪術は非術師を守るためにある」という尊い考えを持つ術師でした。
その為「弱い奴らに気を遣うのは疲れるよ」と言う五条を諭し、「ポジショントークで気持ちよくなってんじゃねーよ」と言われて喧嘩していたことも。
この事からも分かるように、基本的には常識人であり、優等生な夏油。
一人称も「私」で、言葉遣いなどもとても丁寧です。
また、高専内で未登録の呪霊が発生するとアラートが鳴ってしまうので、呪霊操術を使う際はちゃんと事前申告しているとのことでした。
ただ、五条との喧嘩でたまに術式を使ってしまうそうです。

呪術廻戦 夏油傑(げとうすぐる)の人物像・エピソード

高専を離反し、呪詛師に

弱者に寄り添う優しい信念を持っていた夏油。
そんな夏油を変えた最初のきっかけは、高専2年生の時に携わった「星漿体護衛任務」の最中に見た、非術師の醜悪でした。
夏油は五条と共に星漿体の少女・天内理子の護衛を任されていましたが、盤星教という宗教団体から天内の暗殺を依頼されていた最強の非術師・伏黒甚爾に敗れ、天内を殺害されてしまいます。
その後五条が復活し、甚爾は倒したものの、天内の遺体を囲んで薄気味悪い笑顔を浮かべながら、拍手し続ける盤星教の教徒たちの姿を目の当たりに。
五条は「コイツら殺すか?今の俺なら多分何も感じない」と夏油に問いかけましたが「いい。意味がない」と夏油は答えています。
意味など必要かと続けて問う五条にも「大事なことだ。特に術師にな」と言っており、こういった状況に置いても、夏油の信念は揺らいでいないように見えました。
しかし、この時見た盤星教の教徒達の醜い光景に、心を蝕まれて行ったのは夏油の方でした。
夏油の呪霊操術は、取り込んだ呪霊を操るものですが、この”取り込む”という作業には「吐瀉物を処理した雑巾を丸飲みしている様な」苦痛が伴うもの。
「守るべき」と考えていた非術師の醜悪を突きつけられたことで、これほどの苦痛を負ってまで、誰のために術師を続けているのか分からなくなってしまったのです。
こうして揺らぎ始めた夏油の信念。

そんな時に出会ったのが、特級呪術師の九十九由基でした。
彼女が夏油に語ったのは、呪霊を祓うのではなく呪霊の生まれない世界を創る、という「呪霊の原因療法」。
その方法として考えられるのは、①全人類から呪力を失くす、もしくは②全人類に呪力のコントロールをさせる、というもので、この時点で有力なのは②だと九十九は言います。
非術師に比べて呪力の漏出が極端に少ない術師から呪霊は生まれないため、大雑把に言えば全人類を術師にしてしまえば、呪霊も生まれなくなるのだと。
これを聞いた夏油はふと「じゃあ、非術師を皆殺しにすればいいじゃないですか」と呟きましたが、九十九に「それはアリだ」と肯定され、逆に驚いています。
ただ、九十九は「私はそこまでイカれてない」と続け、「非術師は嫌いかい?」と夏油に問いかけました。
対する夏油は、弱者故の尊さと醜さ、その分別と受容が出来なくなってきていて、”術師というマラソンゲーム”の果てのビジョンが曖昧で何が本音か分からない、と打ち明けます。
そこで九十九は「非術師を見下す自分、それを否定する君」「どちらを本音にするのかは君がこれから選択するんだよ」と伝えるのでした。
こうして夏油の頭の隅に「非術師を皆殺しにすればいい」という考えが生まれ始めた頃。

夏油を慕っていた快活な後輩・灰原雄が任務中に殉職するという悲劇が。
灰原の遺体を前に夏油は、”術師というマラソンゲーム”、その果てにあるのが”仲間の屍の山だとしたら?”という考えが過ります。
その後、夏油が任務で訪れた村で、決定的な事件が発生。
非術師から迫害され、虐待している幼い双子の術師・美々子と菜々子を目撃した夏油は、彼女たちを迫害していたその村の非術師112名を殺害したのです。
もちろん呪術規定に基づき死刑対象となり、呪詛師の認定を受ける事になります。
非術師(猿)は嫌い、それが夏油の選択した”本音”なのでした。
こうして夏油は「非術師を皆殺しにして術師だけの世界を創る」という思想を謳う呪詛師となったのです。

呪術廻戦 夏油傑(げとうすぐる)の関係者

五条悟

夏油と同じ特級呪術師で、夏油のたった一人の親友です。
高専生時代、自他共に認める「最強の2人」だった夏油と五条。
俺様だった五条と、優しく穏やかな夏油は、しょっちゅう喧嘩をしていましたが、まさに”喧嘩するほど仲が良い”の典型でした。

星漿体護衛の任務に2人で就いた時、ずっと五条が睡眠を取っていない事、術式を解いていないことに夏油だけが気付き、「大丈夫か?」と声を掛けました。
対して五条は「桃鉄99年やってた時の方がしんどかったわ」といつも通りの調子で答えた後、「それに、オマエもいる」と一言。
これを聞いた夏油は小さく微笑んでいます。
短いやり取りですが、2人の信頼関係がいかに固く結ばれているかを感じ取ることが出来ますよね。
また、灰原が遠出する任務のお土産は何がいいかと夏油に尋ねた時には「悟も食べるかもしれないから、甘いのかな」と、大の甘党である五条を気遣う発言もしていました。
五条をよく知るからこその発言です。

しかし、夏油が呪詛師となったことで親友2人の道は別れることとなります。
この時、甚爾戦での敗北を経験したことで、更なる強さを得た五条に対し「悟”は”最強になった」と、夏油は感じていました。
「2人で最強」だった筈なのに、術師としての信念を見失いつつあった自分と、順調に成長していく五条。
自分だけが置いていかれていくような虚しさを感じ、五条の隣にもう自分は必要ないのではないか、そんな思いが芽生えていたのかもしれません。
夏油が高専を離反した直後に五条と接触した時、そういった夏油の複雑な思いは言葉の端々に滲んでいました。
「非術師を皆殺しにするなど無理に決まってる」と言う五条に、夏油は「君にならできるだろ、悟」「もし私が君になれるのなら、この馬鹿げた理想も地に足が憑くと思わないか?」と返しています。
夏油の気持ちが伝わったのか、この後五条は夜蛾に、「俺だけ強くても駄目らしいよ」「俺が救えるのは、他人に救われる準備がある奴だけだ」と語っており、自分に置いて行かれないくらい強く聡い仲間を育てようと考えるようになるのでした。

こうして別の道を歩むこととなった2人。
その11年後にあたる物語が描かれた0巻の中で五条は、夏油について乙骨に聞かれた際「僕の親友だよ、たった一人のね」と答えています。
しかし夏油は、高校生になった美々子と菜々子に五条について聞かれると「親友だったんだ」と過去形で答えていました。

また、高専離反後に夏油が纏っているのは「五条袈裟」です。
読者の間では、ここに夏油の五条に対する思いが込められているのでは、と度々考察されてきましたが、芥見先生もこの五条袈裟について触れており、「五条との関連性が感じられるから丁度良いと思った」といった旨の発言をされています。

呪術廻戦 夏油傑(げとうすぐる)の能力

生得術式「呪霊操術」

降伏した呪霊を取り込み、自在に操ることが出来る術式です。
使役した呪霊自身の呪力で術式を発動させることができるため、媒介は必要ありません。
呪霊が2級以上格下であれば、降伏の儀を省いて取り込むことも可能。
際限なく呪霊を取り込むことができ、百鬼夜行の時点で夏油は、4000以上もの呪霊を保有していました。
また、夏油は保有している呪霊は全て把握しているそうです。
取り込む際には、呪霊を黒い掌サイズの玉にして口から飲み込むのですが、呪霊は「吐瀉物を処理した雑巾」のような味がするとのことで、かなりの苦痛を伴う作業となります。

極ノ番「うずまき」

所持している呪霊を一つにして対象にぶつける必殺技です。
このうずまきを使用することで、取り込んだ呪霊の術式の抽出し、使用することも可能。

呪術廻戦 夏油傑(げとうすぐる)の現在の立ち位置 2021年10月時点

親友の五条が処刑し、死亡

夏油は、本編の1年前を舞台に描かれた0巻にて、乙骨についていた特級過呪怨霊・折本里香を乙骨から奪うべく、新宿と京都に各1000の呪霊を放つ百鬼夜行を敢行しました。
しかし、その乙骨との戦闘に敗れ、右腕を失う重傷を負うことに。
フラフラと歩いていた所を見つけたのは、かつての親友である五条でした。
五条の顔を見るなり「君で詰むとはな」と、諦めたように腰を下ろした夏油。
五条は百鬼夜行中、乙骨の起爆剤として、夏油にやられる前提で狗巻とパンダを夏油の元に送り込んでおり、このことについて夏油が突っ込むと、夏油のような主義の者は、若い術師をむやみに殺さないはずだと”信用した”のだと話しました。
それを聞いた少しだけ夏油は笑って「信用か。まだ私にそんなものを残していたのか」と、切ない言葉を返しています。
そして最期に、誰が何と言おうとも非術師は嫌いだが、何も高専の連中まで憎かったわけではないとした上で、「ただこの世界では、私は上手く笑えなかった」と苦しい胸の内を吐露。
この言葉に対する五条の言葉は伏字で表現されていますが、夏油はそれを聞いて「最期くらい呪いの言葉を吐けよ」と切なげに眉を下げて微笑んでいました。
そしてその直後、五条の手で処刑され、死亡しています。
五条が最期に懸けた言葉については、「0巻で五条が言っている言葉」であるということだけが明かされており、恐らく「僕の親友だよ、たった一人のね」ではないかと考察されています。

呪術廻戦 夏油傑(げとうすぐる)の最新の状況 2021年10月時点

羂索に体を乗っ取られる

0巻にて五条により処刑された夏油でしたが、その1年後を描く本編で、真人らと手を組む呪詛師として再登場します。
しかしこの夏油は偽物。
脳を入れ替えることで体を点々と出来る術式を持った呪詛師・羂索によって、肉体を乗っ取られていたのです。
羂索が夏油の肉体を乗っ取ったのは、彼の呪霊操術で真人の「無為転変」を抽出するためと、五条の封印に、かつての親友である夏油の肉体がどうしても必要だったからでした。
羂索は自らの野望を叶える為には、五条という最強の呪術師の存在は邪魔であるとしつつ、殺す事はまず不可能であると判断し、最初から封印することを目的に据えていました。
そこで、封印できないものはないという特級呪物・獄門疆を使用し、五条を封印することを企みます。
獄門疆の封印条件とは、獄門疆の開門後、封印有効範囲内の半径約4m以内に、対象を1分間留めておくこと。
五条を1分間その場に留めるというのは、これを任された漏瑚が激怒し「蒙昧な人間共、その一生を幾千積み重ねても釣り合わんぞ」という言う程の無理難題ですが、1分間といっても、対象の”脳内時間”で1分が経過すればいいとのこと。
そこで利用したのが夏油の肉体でした。
渋谷事変中、大量の一般人を人質に取った上で五条に猛攻を仕掛け、隙をついて五条の前に獄門疆を投げ入れて開門。
すぐさま獄門疆から距離を取ろうとした五条でしたが、そこで羂索は夏油の姿で五条の前に現れるのです。
夏油の肉体に刻まれた術式も扱えるという羂索の術式。
五条の六眼は、肉体も呪力も、全て夏油そのものだと判断し、その瞬間、五条の脳内には夏油と過ごした「3年間の青い春」が溢れ出します。
一瞬の出来事でしたが、五条の脳内では1分などとうに経過し、封印が完了してしまいました。
羂索が企んでいたのは、五条と夏油、親友2人の絆を踏みにじるような卑劣な作戦だったのです。
しかし、五条の第一声は「誰だよオマエ」の一言。
とぼける羂索でしたが、「肉体も呪力も、この六眼に映る情報はオマエを夏油傑だと言っている。だが”俺”の魂がそれを否定してんだよ」と、一人称が”俺”に戻るほど激昂し、怒鳴りました。
そこで羂索がネタばらしをすると、悔しそうに唇を嚙み締めた五条。
そして「いつまでいい様にされてんだ、傑」と言うと、なんと夏油の右腕が反応し、羂索に抵抗するように自らの首を絞めています。

こうして五条封印を成し遂げた羂索は、今も尚、夏油の肉体を乗っ取ったままです。

呪術廻戦 夏油傑(げとうすぐる)についての考察

なぜ夏油の右腕が反応したのか?

羂索に肉体を乗っ取られているはずの夏油の肉体が、五条の声に反応するという現象が発生しました。
この出来事から、夏油の意志があるのではないか、夏油がいつか復活するのではないか、と期待する読者の声が上がりましたが、芥見先生は”夏油の意志が残されているのか?”という質問に対し「特に。首がもげたトンボが動いたみたいなアレです」と回答されています。
この芥見先生のご回答について、興味深い考察がなされているんです。

まずは「首がもげたトンボが動く」という現象についてご説明いたします。
トンボのような無脊椎動物は脳が小さく、一つの脳で多くの情報を処理しきれないため、神経節という”第二の脳”が存在しています。
この”第二の脳”で運動の一部を行うこともでき、それがトンボの場合は胴体にあるため、首がもげても胴体にある”第二の脳”で動くことが出来る、というわけです。
これを夏油に置き換えると、トンボでいうところの”第二の脳”が、五条の声に反応した右腕にあったから、動くことが出来た、と言えると思います。
ではその”第二の脳”とは何なのか。
羂索が夏油の肉体が反応した現象を踏まえ「肉体は魂であり、魂は肉体なのだよ」と発言していることから、夏油の魂ではないかと考えられます。
五条の声に反応したのは、百鬼夜行で失われた筈の右腕であるため、羂索が肉体を乗っ取った後に反転術式で復元したであろう部位。
それ故に羂索の術式の利きが甘く、ここに夏油の魂が残っていたのではないか、と考察されているのですが、羂索の発言通りに「肉体=魂」として考えると、有り得なくはない説かと思います。
もしこの説の通りに、羂索の右腕に夏油の魂が宿っているのだとすれば、そこから夏油の魂が羂索の術式にバグを引き起こし、夏油の意志が復活するようなこともあるかもしれませんよね。
いつか五条の封印が解けて、再び羂索と五条が対峙した時に、夏油の意志が復活して共に戦うような、熱い展開を思わず期待してしまいます。

呪術廻戦 キャラ解説(ネタバレ注意)