呪術廻戦

呪術界の御三家!!加茂家・五条家・禪院家の関係を徹底解説!【呪術廻戦考察】※ネタバレあり

呪術廻戦には、御三家として3つの家系が登場しています。
いずれも古くから続く由緒正しい家系で、呪術界では高い地位と権力を有していますが、トラブルメーカー排出家系ともいえます。
今回はそんな呪術界の要である御三家について解説したいと思います。

呪術廻戦御三家とは?

御三家とは呪術界において長い歴史と大きな権力を持つ禪院家・加茂家・五条家の事を指します。
この3つの家系同士は対立関係に描かれており、江戸時代の当時の禪院家と五条家の当主同士が御前試合を行い相討ちした過去があり、この出来事により更に両家の溝を深める要因になってしまったのではないでしょうか?

また、
御三家は特に血筋や相伝の術式に拘っており、側室の子でも相伝の術式を持っていれば次の当主として迎え入れたり、出奔した者の子が相伝の術式を持っているというだけで金で買い取ろうとしたりしています。

呪術廻戦御三家①禪院家

呪術界でも一目置かれるエリート呪術師の家系として呪術師最速と言われる禪院直毘人を筆頭とする禪院家

呪術廻戦御三家②加茂家

史上最悪の呪術師と言われる加茂憲倫を輩出した加茂家

呪術廻戦御三家③五条家

現代最強の呪術師、五条悟を抱える五条家

ちなみに、家系同士は仲が悪いのですが、個々としてはその限りではなく、加茂憲紀は同じ京都高専に通う禪院真依の事を同じ呪術師として気にかける様子さえあります。

特に禪院家の相伝の術式を持つ伏黒恵に対しては、次代の御三家を一緒に背負って立つ人間と期待しているようです。

またm五条先生とその生徒である禪院真希も普通に接している所を見ると、若い世代は御三家の過去のしがらみに囚われず互いに協力し合える関係になっているように思えます。

御三家の加茂家と五条家は史実にも登場しています。
・加茂家:賀茂忠行や安倍晴明を輩出したとされる陰陽師の家系
・五条家:菅原道真の子孫にあたる家系
となっています。

禪院家を詳しく解説

禪院家の特徴

禪院家は御三家の中でも特にプライドが高く、
「禪院家に非ずんば呪術師に非ず呪術師に非ずんば人に非ず」と偏った思想を持っています。

強力な術式を持つ呪術師たちを取り込みまとめ上げてきたことで、揺るぎない地位を築き上げてきた一族です。
そういった背景があるため、幾つもの強力な術式を相伝していて、これこそが禪院家の強みです。

そのため、禪院家でありながら禪院家相伝の術式を持たない者には非道な扱いをしてきました。
その例として、禪院甚爾は天与呪縛により、一切の呪力を持たなかった事から子供の頃より酷い扱いを受けていました。
また、禪院真希と真依も、子供の頃から虐げられており、姉である禪院真希が家を出る原因になりました。

禪院家の当主

禪院家26代目当主は禪院直毘人。
禪院直毘人の呪術師としての階級は、特別一級術師。

禪院家相伝の投射呪法という術式や、落下の情という領域展開に対抗する技を使用します。

しかし渋谷事変にて、特級呪霊の陀艮との戦闘による激戦の後、手負いの状態で、同じく特級呪霊の漏瑚との戦闘により、焼かれて致命傷を負い死亡。
死亡シーンは描かれることなく、あっさりと死亡しました。

そして跡継ぎは、禪院直毘人の息子である禪院直哉。
禪院直毘人と同じく投射呪法を使い、虎杖と脹相の二人を相手にしても禪院直毘人に劣らないスピードを駆使し余裕の表情を見せました。

禪院家の人物

直哉と時期を同じくして新たに登場した禪院扇と禪院甚壱。
・禪院扇は、直毘人の弟で、真希と真依の実父になり階級は特別一級術師
・禪院甚壱は、直哉の発言を聞く限り甚爾の兄弟と思われ、階級は禪院扇と同じく特別一級術師

禪院家は名前から血縁関係がある程度わかるようになっており、直毘人の息子には自分と同じ「直」という字を授けており甚爾と兄弟と考えられる甚壱にも同じ「甚」という字が付いています

そして真希と真依も姉妹なので同じ「真」という字が付いており、このことからも血筋を重んじる一族だと分かります。

禪院真希と禪院真希真依

主人公の虎杖らと同じ東京校に通う2年生の禪院真希。
先ほど説明したように、禪院真希は生まれながらに天与呪縛により呪力がほとんどなく特殊なメガネを付けないと呪霊すら見えません。

妹の真依は京都校に通う2年生。
真希とは違って呪力があり呪霊も見ることが出来き、術式も所持しており構築術式という呪力を元に物質を0から生み出す能力を使用します。
特徴は一度精製した物は術式を解いても消えないというところですが、呪力の消費が激しい為真依は1日に1回しかこの術式を使えません。
それも精製出来るのは1発の弾丸程度の大きさまでのため、姉の真希と同じように禪院家では落ちこぼれ扱いをされていました。

この2人の父親は、前述した禪院扇とされていますが、作中では禪院直毘人が父であるかのように描かれています。
この事について考察すると、禪院扇は相伝の術式を持たなかった姉妹を見捨てたのではないか?とも考えられます。

禪院家のなかでは双子は凶兆であり、落ちこぼれであったため、禪院家の当主である直毘人が養父となり。自分の元で育てていたのではないでしょうか?

また、禪院家で気になるのは現在作中で描かれている後継者問題です
禪院直毘人は五条悟の意思能力が喪失した場合に、伏黒甚爾との誓約状を履行し伏黒恵を当主に迎え入れると遺言を残しています。

建前上はこのように伝えていますが実際の思惑は、禪院家の中でも特に優れた相伝の術式である十種影法術を持つ伏黒恵を当主として迎え入れ、禪院家のメンツを保ちたかったのではないかと考えられます。
この誓約状を交わした伏黒甚爾は、自身の血縁者である息子を禪院家の当主にさせる事で禪院家に対し当てつけのような気持ちがあったのではないかとも思われます。

加茂家を詳しく解説

加茂家の特徴

加茂家は御三家の中でも特に伝統と格式そして血統を重んじる一族で、呪術界上層部と最も近しい関係にあります。

加茂家は漢字は違いますが、史実に登場する賀茂家がモデルになっていて、この賀茂家は平安時代に活躍した安倍晴明と非常に関わり(賀茂忠行は安倍晴明の師匠)がありました。
呪術界において長い歴史と権力を持っている加茂家なので、そのルーツが安倍晴明であれば御三家である事も納得ですね。

加茂家の人物

京都高3年で次代当主の加茂憲紀と史上最悪の呪術師加茂憲倫の2人のみです。

京都高3年の加茂憲紀は、側妻の子でしたが、正室に相伝の術式を持った男児が産まれなかった為、正室の嫡男として迎え入れられました。

また、加茂憲倫は明治初期に暗躍した呪術師で、史上最悪の呪術師や御三家の汚点と言われる程の非人道的な所業を行いました。
その所業とは呪霊との間に子を孕むことができる特異体質の女性に呪霊との子を妊娠させ、堕胎させるということを9回も行いその胎児を使い特級呪物である呪胎九相図を作り上げたのです。

しかし作中でこの加茂憲倫が、偽夏油を現在の取っている羂索に体を乗っ取られていた事が判明しています。

また史上最悪の呪術師である加茂憲倫と京都高3年生の加茂憲紀が何故わざわざ同じ名前になっているのか疑問に感じますね。なにか理由あるのでしょうか?

加茂家の術式

加茂家相伝の術式は赤血操術で自身の血とその血液が付着した物を操る術式です。
血統を重んじる加茂家に相応しい術式と言えるでしょう。

加茂家の人物

加茂家は、作中で未だに現当主や他の加茂家の存在が語られていない謎の多い一家と言えます。

五条家を詳しく解説

五条家の特徴

五条家は現代当主にして現代最強呪術師である五条悟を代表とする一族です。

この五条家は、ほぼ五条悟のワンマンと言われています。
五条悟は主人公の虎杖が通う東京校の先生であり自由気ままな性格をしています。
その反面、保身や権力にまみれた呪術界上層部を面白く思っておらず、呪術界を変革させる事を考える真面目な部分も持ち合わせています。

五条家の術式

五条家の相伝の術式は無下限呪術です。
この術式は無限を現実世界に創り出し術者に近づけば近づく程に低速化し接触を阻むバリアのようなものです。

また五条家は相伝の術式とは別に、特異体質として六眼という特殊な眼を持つ事でも知られています。

特異体質六眼

この六眼は、対象の術式を見通す事や呪力探知そして微細な呪力の操作を可能とさせる特殊な眼です。
そしてこの六眼は、五条家であれば必ず持っている訳ではなけ、天により選ばれた者のみが持てるとても稀少な眼とされています。

五条家相伝の無下限呪術は、微細な呪力のコントロールを必要とするためこの六眼を持ち合わせていないとまともに扱うことすらできないのです。

事実五条悟が誕生するまでの約400年間六眼と無下限呪術の両方を携えた者は現れませんでした。

約400年も無下限呪術と六眼の抱き合わせを持った術師がいなくても、御三家のひとつであり続けている事から、1人現れるだけで一気に形勢が変わるほど強力な術式である事がわかります。

そして五条悟の誕生後その計り知れない強さゆえに呪霊達が力を増すなど、実際に呪術界のバランスをも変えています。
さらに本来であれば秘匿死刑になるはずだった乙骨憂太と虎杖悠二の2人を、五条1人の意見で死刑の執行を取り止めさせています

このように五条悟の強さゆえ上層部もないがしろにする事は出来ず、扱いに困っている事が分かります。

菅原道真と五条家の関係

日本三大怨霊の一人と称される菅原道真が五条家の祖先であることが明らかになっています。
超大物呪術師とも言われている菅原道真ですが、作中登場する裏梅ともつながりがあると考えられます。

裏梅とは渋谷事変にて特級呪霊の漏瑚が宿儺に殺られた直後に宿儺の前に現れたオカッパ頭の人物です。

宿儺は振り向きざまに裏梅を見た瞬間に「裏梅か」と気付いていた事から昔から知り合いである可能性が示唆されていました。

そして1000年前に宿儺の手下だった事が書かれており、間違いなく1000年前の人物である事が分かります。
この裏梅という名前は、菅原道真が祀られている天満宮の神紋とされていることから裏梅が菅原道真と関わりのある人物だと考察でき、五条家にとっても関わりのある人物ではないかと考えられます。

御三家の中でも五条家は明かされていないことが多いため今後五条家の歴史や五条先生以外のキャラクターが登場することに期待しましょう。

呪術界の御三家!!加茂家・五条家・禪院家の関係を徹底解説!まとめ

・跡継ぎ争いに荒れる禪院家
・今後の活躍が期待される加茂家
・現代最強の呪術師を抱える五条家

呪術廻戦の核となる、呪術界では高い地位と権力を有するこの御三家が、今後どのような展開を見せるのか?目が離せません。

呪術廻戦 考察解説(ネタバレ注意)