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キングダム | 飛信隊 鬼の副長 羌瘣(きょう かい)~蚩尤族と羌瘣の過去とは~

鬼の副長 羌瘣(きょう かい)とはどんな人物?

瘣の初登場は、49話の信が初めて徴兵に参加したシーンです。戦の間、共に行動する5人部隊(伍)を組まされる際に、見た目が小さく弱そうに見える信と羌瘣は”残り物”として同じ部隊で戦うこととなります。

部隊編成が終わった日の夜、幕舎で改めて同じ伍のメンバーで自己紹介をしていきます。しかし、羌瘣は一人だけ何も語らず、お願いされて話した言葉が、「羌瘣、嫌いなことはしゃべること、以上」という簡潔な会話の拒否でした。

この先が不安になるような自己紹介の羌瘣でしたが、この後の蛇甘平原の戦において大きな功績を残します。蛇甘平原で秦と戦を展開するのは隣国の魏でした。魏は戦車隊と呼ばれる、荷車をひいた騎馬隊が精強な事で有名でした。歩兵が相対したら絶対に敵わないと言われるこの戦車隊が、信や羌瘣の所属する部隊にも襲い掛かったのです。

多くの味方歩兵がやられていく中、「策がある」と、死体の山を作って戦車をやり過ごす提案をしたり、馬を手に入れて単身で戦車隊に挑む信にもアドバイスを与え戦況を好転させました。

そんな謎の剣士、羌瘣のプロフィールは次の通りです。

羌瘣(きょう かい)のプロフィール

年齢 13歳(※紀元前245年時点)
出身地 不明(西方の異民族)
身長 不明
体重 不明
身分 暗殺一族”蚩尤族”
所属 秦国
姉の敵討ち
中華統一
武器 緑穂(りょくすい)
声優 日笠陽子

暗殺一族”蚩尤族”の末裔

蛇甘平原の戦いの後、次に登場した羌瘣は、幻の暗殺一族”蚩尤”と呼ばれていました。政敵が、秦王の暗殺を狙って雇った多くの暗殺者の中に羌瘣の姿が有ったのです。

暗殺者として雇われた羌瘣と、王を守る信の戦いの後、羌瘣の過去を振り返るシーンに移ります。羌瘣の一族、蚩尤族は天を祭る神器の一つとして剣を扱う司祭の一族でした。時代の移り変わりによってその性質を変化させ、人知れず暗殺一族となっていたのです。

そんな、蚩尤族に生まれた羌瘣は、同じく蚩尤族で2歳上の羌象と、仲の良い姉妹のような関係でした。複数の部族で構成される蚩尤族は、各部族から強者を集めて最後の一人になるまで殺し合いをさせ、最強の暗殺者を排出する”祭”という儀式を行っていました。

肉親や仲間さえも殺すこの儀式によって、蚩尤はその剣技だけでなく、精神的にも隙の無い存在になります。これが、羌瘣が生まれた蚩尤族の習わしと、幻の暗殺者とまで恐れられる所以だったんですね。

羌瘣が里から出た目的は?

本来なら、暗殺者として表舞台に絶つことは無いはずの羌瘣ですが、キングダムでは主人公 信の飛信隊で副長を務めています。

先ほど紹介した通り、蚩尤族は各部族の強者を集めて殺し合いの儀式をします。実は、蚩尤という名前はこの儀式を生き残った一人にのみ与えられる最強の称号です。儀式を勝ち残った者だけが、蚩尤を名乗る音が出来、また、里の外にでることも許されます。逆に、儀式を勝ち抜かなければ里の外には出られないのです。

それでは、秦国の兵士として戦争に参加したり、秦王の暗殺の仕事を受けたりしている羌瘣は儀式を勝ち残ったのでしょうか。確かに、羌瘣の剣技は目を見張る強さですが、儀式を経て心を殺し、精神的にも隙が無くなった暗殺者には見えませんよね。実は、羌瘣は儀式に参加せずに里の外に出た蚩尤族だったのです。

ではなぜ、里の外に出られないという掟を破ってまで、外の世界に出てきたのでしょうか。ここで登場するのが、2歳年上で実の姉のように慕っていた羌象です。羌瘣と羌象は同年代の中でも特に優秀な二人でした。羌瘣は巫舞と呼ばれる蚩尤の伝統技術の冴えで、羌象は巫舞の長さでそれぞれ強さを誇っていました。

そんな二人にも、いよいよ祭の儀式に参加する年がやってきます。羌象は、計38人になる参加者全員を見て、自分と羌瘣に敵う者は居ないと確信します。それと同時に、自分を慕っている羌瘣は、自分を積極的に殺しに来ないであろう事を予想しました。

そうなると、巫舞が深くとも短い羌瘣は、他の参加者を倒し終わって自分と二人が残ったときにはもう力を残していないであろうと考えた羌象は、自分が羌瘣を殺さなくて良いように前日の夜に眠り薬の香を羌瘣の部屋に置きます。羌族から羌瘣と羌象の二人が参加する予定だったところを、自分ひとりで出場すると決めたのです。

物語は羌瘣の視点に移ります。目が覚めた羌瘣は、外が薄暗く祭の儀式が終わっている時間まで寝ていた事に気づきます。羌瘣は、羌象が蚩尤となるべきだと考えており、自分が祭に出たら羌象の敵になる者を倒して自分も死ぬつもりでした。大好きな羌象の助けになるはずだったのに、羌象を一人で祭に参加させてしまった羌瘣は慌てて祭の会場に向かい結果を知ろうとします。

羌象は、同年代の中でも特に優秀な力を持っていたため、一人で参加していたとしても勝ち残っている可能性が高いのです。蚩尤の祭には、決して手を組んではならないという掟も有るので、個人で最も優秀な羌象が勝ち残るのが当然の流れなのです。

しかし、祭の会場に到着して胸騒ぎを抑えられない羌瘣は、落ちている死体を一つ一つ見てして羌象が死んでいない事を確認します。そして、しばらく死体を確認している中で、慕っていた羌象の首を見つけてしまいます。

この世代の祭では、羌族の二人が圧倒的に強すぎたため、掟を黙認して他の部族が手を組んだのです。これまで、掟にしたがって生きてきた羌瘣でしたが、掟を守れと言う立場の族長達による非道な行いを目の当たりにして、里を抜ける決心をした瞬間でした。

登場当初の羌瘣は、結託して姉を殺した祭の勝者である、幽連を羌象の敵討ちのために追っていました。敵討ちを無事に果たし、飛信隊の人間関係を心地よく感じた結果、鬼の副長として飛信隊の式をとっているんですね。

鬼の副長羌瘣の強さ

巫舞を使い敵兵を切り捨てる

そんな最強の暗殺一族でも特に優秀と評された羌瘣ですが、どれぐらい強いのでしょうか。

最初に、羌瘣がその戦いを見せたのは、蛇甘平原で殿を務めたシーンでした。同じ伍の仲間がつまずいたピンチに一瞬で4人以上の敵兵を輪切りにしたのです。戦が終わった後、秦王暗殺の依頼を受けた時は、信と切り結ぶシーンもありました。源氏物語の牛若丸を彷彿とさせるような身軽な動きで、信の振った剣に着地する等、この時は二人の剣技には大きな差があったのが見て取れますね。

作中最強のキャラクターとして描かれる龐煖と切り結んだ時も、互角かやや優勢な程でした。羌瘣の巫舞は短期集中型のため、龐煖を打ち取るには至りませんでしたが、十分な腕前ですよね。

戦の中でもその力は圧倒的で、一人で500人の兵士を喫り捨てた事もあります。また、将としての羌瘣はその指揮も優れています。羌瘣隊の兵たちは、蛇甘平原を彷彿とさせる歩兵が集まって盾を構える策「剛力」を使う他、戦の流れに合わせて信の部隊を援護します。

個人としても指揮官としても如才ないキャラクターですね。

史実における羌瘣

史実でも登場する武将

史実でも羌瘣という武将が秦国に登場しています。史実では残念ながら男性のようです。主に趙攻略戦で活躍しており、趙王を捉えるのは羌瘣だという記載があります。しかし、その後の記述は無く、代わりに信の記載が増えていきます。趙攻略の後の羌瘣がどう描かれるのか楽しみですね。

蚩尤は戦いの神様

また、蚩尤というのは実は戦いの神様として中国神話に登場します。中国最初の皇帝とされる黄帝と戦い、日照りの神のかごを得た黄帝に敗れた等、エピソードが語られています。暗殺一族ではありませんでしたが、実際に中国の歴史に登場する名前が使われており、羌瘣の強さに重ねて見ると面白いですね。羌瘣は剣技の他にも、生命に関する術をいくつか作中で使っています。そんなポイントも、蚩尤という一族が神様の名前を由来にしているからかもしれませんね。

キングダム キャラ解説(ネタバレ注意)

嬴政陣営

嬴政

成蟜

昌文君
飛信隊


河了貂

羌瘣
呂不韋陣営

呂不韋

昌平君

蒙武
秦軍

麃公

蒙驁

張唐

王騎


王翦

桓騎

王賁

蒙恬

楊端和

呉鳳明